知る、考える “ACP(アドバンス・ケア・プランニング)”

知る、考える “ACP(アドバンス・ケア・プランニング)”

「人生の終わりまで、あなたはどのように過ごしたいですか?」
厚生労働省が提案する「人生会議」案内の冒頭にある言葉です。

家族と一緒に過ごしたいですか?
 誰かの役に立ちたいですか?
痛みや不安がないといいですか?

昨今、自分の最期について考えることを推奨する取り組みが広がっています。
日常的に話題にのぼることが少ない内容ではありますが、これを機に、人生の
終わらせ方を考えてみませんか。




ACP(アドバンス・ケア・プランニング)とは、「将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、本人を主体に、そのご家族や近しい人、医療・ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、本人による意思決定を支援する取り組み(日本医師会HP )」のことを言います。
 心づもりは、年齢や自分が置かれている状況によって変わる可能性があります。それゆえに、日頃から、そして繰り返し、“人生の最期に大切にしたいこと”を“自分の最期に関わるであろう人”と共有しておくことが必要になるのです。


ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の広がりは、医療現場にも変化をもたらしています。
2024 年6 月施行令和6 年度診療報酬改定」では、「人生の最終段階における適切な意思決定支援の推進」という項目が追加されました。




医療現場において、患者一人ひとりの心づもりを確認するためにはどうしたらよいのでしょうか。
現在、取り入れられている方法の一つにチェックシートがあります。患者の意思が変わることも想定され定期的に記入する機会が設けられているようです。
 一方で、医療関係者が主導するACP では、患者の本音を引き出すことが難しいとする意見もあります。
患者と医者、患者と看護師では、生まれ育った環境や時代背景が違います。そうした異なるルーツをもつ相手に、自分の本心をありのままに伝え、完全に理解してもらうことはとても大変なことです。そこで私たちは、患者にとって気の置けない相手とのやりとりから見えてくるそれぞれの思い(=「ACPの種」と言われるもの)を集め、一人ひとりが理想とする最期を実現する方法を考えています。
















参考: 日本医師会HP / 厚生労働省「人生会議」「令和6 年度診療報酬改定」 / みくに株式会社公式ブログ「終末期の生を支える」
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